短気は損気!
短気は損気とはよく言ったもんだ。
昔に勤めていた会社で起こった出来事です。
私が外出しているときに起こったので、ほかの先輩から聞いた話なのですが、
営業部長が電話をしたのに折り返しの電話もなく、外出先からのメール連絡もなく、勝手に家に帰ったりと、色々と問題行動をしていたある先輩の話です。
それでも見て見ぬふりしていた営業部長だったのですが、取引先からの契約が決まった時も連絡が取れず、こちらから見ても温厚な営業部長がカリカリしているのは分かりました。
何とか契約も済み、無事終了したかと思いきや、社内書類に不備があり先輩に提出を再度要望するも、先輩は書類の書き方が分からないと反抗。
そこでほかの社員に聞いて書けと言われたときに、「ふざけんな!」と一言。
上席に向かって言う言葉ではありませよね。
ちなみにこの先輩は、営業部長よりも年上なのですが、それでもこの言葉は端から見ていてもちょっとと思わざるを得ませんでした。
その一言に、ついに温厚な営業部長もキレてしまい、今までの鬱憤を晴らすかの如く問題行動を追求し言い合いになっていたときに、とうとうそれを近くで聞いていた取締役の激怒に触れる事となりました。
先輩の矛先は取締役へ行き、とうとう殴り合いの喧嘩が始まりました。
周りが制止に入ったにもかかわらず、取締役の「おまえはもう会社に来るな!クビだ~!」と死刑宣告。
先輩「辞めてやるよ。こんな会社!」と吐き捨て、そして荷物をまとめて会社を出て行ってしまいました。
その先輩はけっこう面白いところもあり、私は普段から割と仲も良かったので、そんなカタチで会社を辞められたのはある意味残念でしたが、それと同時に家族がいるのに、先輩はこれからどうするんだろうと思いました。
先輩も家族の事を考えていたら、もう少し冷静になったはずです。
会社を出て冷静になったら、不味いことをしたなと後悔したのではないかと思います。
私も実はけっこう短気な性格なので、妻と喧嘩したときに物を投げたり、家の窓ガラスを蹴って割ったり、ドアを殴って穴を開けたりしたことが過去にありました。
冷静になった時にはもう後の祭りで、片付けをしながら修理費の支払いがいくらになるのだろう?とか、最も怖い妻の長い長い説教が始まります。
数日間は言われ放しです。
その度に、ほとぼりが冷めるまで旅に出ていたい気分になります。
それほど怖いのです。
そういった自分の短気のせいで、損をすることは本当に沢山あります。
恐らく先輩も、帰ってから奥さんにきっと叱られたことでしょう。
叱られるだけならともかく、会社を辞めてしまったわけですから、新たに就職先を探さなければなりません。
きっと後悔しているのではないかと思います。
だからとはいえ、あんなに酷いことを上司に言い放ち、啖呵を切って会社を去ってしまったのですから、後悔しても会社に戻ることは出来ません。
席ももうなくなってしまったのですから。
その場でカッとなっても、少し我慢することで、会社を辞めることは最低でも防げたはずなんですけどね。
本当に「短気は損気」だなと思います。
短気を起すと自分の損になることです。
この時の先輩の行動を見て、我が振りを直しました。
皆さん気を付けましょう。
特に家族を持っているお父さん。
自分の一時の短気のお陰で、家族に多大なる迷惑が掛かり、生活に支障をきたしてしまう可能性が大いに出てきますよ。
私自身も肝に銘じて、これからは行動していきたいと思います。